セールス&マーケティング部  宴会セールス課セールス第二 大下 暁 2008年入社

 

1)現在の仕事内容について

企業や個人のお客様に会議やパーティーなどの宴会を販売しています。当社はハイアットというブランドの力もあり、新宿界隈での宴席を検討されているお客様からお問い合わせをいただくことが多いです。お客様にどのような宴席を希望されているのかご要望を伺い、最適な会場やお料理、装花などの提案をして内容を詰め、並行してサービス担当や調理部門との打ち合わせも行います。宴席が終わった後はお客様から感想やご意見をいただき、次回の宴席や他の案件に活かしています。宴会に付随して宿泊やレストランの利用があることも多いので、社内のさまざまな部署とのやりとりを行う機会があります。お願い事をするばかりではうまくいかないので、日頃から社内でのコミュニケーションを意識していますね。

2)仕事上でのやりがいや大変なことについて

入社後約3年半は宴会サービスに従事しました。1年目から他セクションで自分より上の役職の方にも話をしにいかなければならない場面が多々あり、それはもう気苦労が絶えませんでした。 サービス担当者として自覚と責任を持つまでにも、苦い経験がたくさんありました。1300人規模の宴席でインチャージの補佐として入った際に、コンプレインの対応を他のスタッフに任せてしまったことがありました。どこかで自分が行かなくても大丈夫かなという意識があったのだと思います。その後、先輩に自分の担当だろうときつく叱責を受けたことをいまだに覚えています。その時はまだ自分の担当宴会に責任感がなかったからだと思います。ただ、それからは自分が何年目だとかは関係なく担当宴会の責任は自分が取らなければいけないと自分にプレッシャーを掛けるようにしました。そこから宴会に対して本気で取り組むようになり、仕事が楽しくなってきました。
その後入社4年目で宴会セールス課に異動しました。当初お客様はあくまでお客様として、明確に一線を引いてやりとりしていたのですが、売り上げがなかなか上がらなくなったときに、一歩踏み込んでコミュニケーションをとるようにしたところ、意外な情報を聞き出すことができてご提案内容にも幅が出ました。その頃から「お客様と一緒にチームになって仕事をする」という意識に変わっていきました。以前にも増して一つの宴会に思い入れが強くなりましたね。出席されたお客様が笑顔で帰っていく姿を目にしたり、幹事の方から「ここでやって良かった」という言葉をもらったりすると報われた気持ちになります。

宴会セールス 大下 暁

3)ホテルでの仕事を通じて学んだことや成長できたことについて

入社前と比べて明らかに変わったのは、人に対して優しくなりました(笑)。お客様の立場で考える癖がつき、自然とプライベートでも相手目線で「こうしたら喜んでくれるかな」などと意識するようになりました。
宴会サービスの仕事は自分で何かを生み出すものではないと思っていたのですが、「それだと自分たちがいる意味がないよね」と言った先輩がいて、「お客様への話し方や接し方次第で、グレードがもう一段階高い宴会にすることだってできるんじゃないか」と。その言葉がきっかけで、人を喜ばせることが楽しくなっていきました。ちょうどその頃に担当した結婚披露宴でのことをよく覚えています。フランス人男性と日本人女性の結婚式だったのですが、事前に確認した段取りではサービス担当者が日本語のわからない新郎とコミュニケーションが取れないため、当日新婦が通訳係のようになってしまうことが予想され、人生の晴れ舞台の日に果たして主役がこれでいいのかと気になりました。そこで必死にフランス語を練習して一部の段取りを新郎にフランス語で直接説明しました。さほどリアクションはなかったですけどね(笑)。

4)職場環境や社風について

さまざまな部署と関わるうえで、意見の衝突もよくありますが、皆目指すところは同じなのだと気づきます。例えば料理長へ相談した際に難色を示されたリクエストも、当日の料理を見ると想像以上のものが提供されている。それはこの会社のスタッフがお客様に喜んでもらいたいという共通の意識を持っているからだと感じます。そして、喜ばれているお客様の様子や感想を調理場や関係部署に伝えることもまた、自分の大切な仕事の一部ですね。

5)今後の抱負について

新しいホテルが次々に開業し競合が増える一方ですが、その中でもハイアット リージェンシー 東京が選ばれるホテルになるために当ホテルの良さをもっともっと伝えていき、お客様とハイアットをつなぐリンクマンになりたいです。

※掲載している内容は取材当時のものです。

宴会セールス 大下 暁