調理部 宴会調理課 洋食ホットキッチン 岡本 義正 2003年入社

 

1)現在の仕事内容について

宴会調理課はホテル内に18ある宴会場とケータリングで提供する料理を担当しています。セクションは大きく3つの部署に分かれており、入荷した食材の加工をメインとした「野菜・肉・加工室」、前菜など冷製の料理を担当する「コールドセクション」、温かい料理を担当する「洋食ホットキッチン」があります。私は洋食ホットキッチンでアシスタントシェフとして、調理作業をする傍ら、キッチン内の作業工程や進行状況の管理を担当しています。

2)仕事上でのやりがいや大変なことについて

やはり"おいしい"とお客様から言われることが何よりの喜びです。通常、キッチンの中で調理をしているので、なかなかお客様からコメントを伺うことができないと思われますが、会場内でローストビーフをカットして直接提供したり、婚礼の試食会で記入していただいたアンケートに目を通したり、サービススタッフからの伝言で知ることができます。宴会で提供する料理はレストランとは違い、"ハイアット リージェンシー 東京の料理"という肩書がつきます。開業以来続く伝統の味を守りつつも、新しい料理を提供していくことにやりがいを感じます。 また、宴会料理は宴席の進行状況に合わせないと最高の状態で提供することはできません。時に何百人というお客様に同時に料理を提供することもあります。サービススタッフと事前に打ち合わせをし、調理開始のタイミングや工程を考え、調理スタッフ一丸となって作り上げる必要があります。同じ料理でもお客様のご年齢などによって、召しあがるスピードや好みが違います。それぞれに合わせたタイミングや味付けをしています。

洋食ホットキッチン 岡本 義正

3)ホテルでの仕事を通じて学んだことや成長できたことについて

入社時に配属されたのは洋食レストランでした。その後、新しいハイアットホテルのオープニングや小田急グループのリゾートホテルの繁忙期など、期間限定で助勤スタッフとして勤務することもできました。さまざまなレストランでの調理法、技術などを学ぶことができ、今の宴会調理での仕事に活かされています。また、ハイアットグループでの調理コンペティション"The Good Taste Series"のアジア太平洋地区の予選大会にホテル代表として参加することができました。一緒に出場した他の調理人の姿を見て、食材や調理法の知識、料理を一から作り出す力がまだまだ足りないことを実感しています。

4)職場環境や社風について

職場には20代手前の新入社員やホテル開業時から勤める上司もおり、親子に近い年齢差があります。やはりお客様に最高の料理を提供する以上、キッチンの中では厳しい指摘を受けたり、伝えたりする必要がありますが、キッチンの外で若手スタッフの悩みを聞いたり、アドバイスをしています。厳しくもあり優しくもある家族のような関係だと思います。若いスタッフたちに求めることは技術ではなく、元気であることと、ハキハキとした返事や態度ですね。若いころは失敗がつきものです。怒られることを恐れずに"できること・できないこと"をはっきりと相手に伝えられることが大事だと思います。そして与えられた目の前にある仕事を「絶対にできるようになりたい」と思ってもらいたいです。

5)今後の抱負について

まず一人の料理人としてメニューを作成したり、味を判断したりするといった信頼される仕事を任されるよう、もっと視野を広げること。そして部下の指導に携わる者として周りの動きにも気を配れる料理人になりたいです。世界中にあるハイアットホテルの中でも「ハイアット リージェンシー 東京の料理が最高だった」と思ってもらえるよう、常に向上心を持って調理に携わっていきたいです。

洋食ホットキッチン 岡本 義正